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スポーツ セパタクロー(Sepak Takraw)

東南アジア発祥の「空中の格闘技」

セパタクローは、東南アジア発祥のスポーツで、「空中の格闘技」とも呼ばれている、足を使った球技です。「セパタクロー」の名前は、マレー語の「セパ」(蹴るという意味)と、タイ語の「タクロー」(ボールという意味)を組み合わせてできた言葉です。3対3でネット越しにボールを蹴り合って得点を競う、言わばバレーボールの足バージョンのようなスポーツです。

セパタクローの魅力は、なんといってもアクロバティックなそのプレイ!サッカーのオーバーヘッドキックを思わせる「ローリングアタック」は球速140kmを超え、それを足で止めるブロックとのせめぎ合いは迫力満点!2m50cmもの高さで繰り広げられるネット際の攻防こそが、セパタクローの一番の魅力と言えます。プレイするのはもちろん、観る人も楽しめるスポーツです!

セパタクローの歴史

マレー半島に伝わっていたボールを地面に落とさないように数人で蹴り合う「セパラガ」、また空中につるした篭の中にボールを蹴りいれ、蹴り方の難易度で得点を競い合うタイの「ジャンクイタクロー」などがその原型と言われています。

1965年、東南アジア競技大会(現:SEA Games)の競技に採用されるにあたり、アジアセパタクロー連盟が設立され、同時に統一ルールが定められました。それまで、国や地域によって様々だったルールが統一されたことにより、今日の「セパタクロー」と呼ばれる競技が正式に誕生したのです。

1988年には、国際セパタクロー連盟が設立され、現在ではアジアに限らず、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ大陸と、世界各国で広く普及しています。特にアジア大会においては、1990年の第11回大会(北京)から正式競技になるなど国際的にも認知され、着実に普及してきています。

協力:日本セパタクロー協会

セパタクローのボール

左:男子用公式球 右:女子用公式球

ボールは、12の穴と20の交点を持つよう編み重ねた球形のものです。以前は、籐で編んで作られていましたが、今はプラスティック製のものが公式です。男子用は重さ170~180g、直径13.5cm、女子用は重さ150~160g、直径14cmとなっています。

公認球はラバーコーティングされていて固いですが、ラバーコーティングの無いタイプ(旧公認球)も、入門用ボールとしてはおすすめです。

協力:日本セパタクロー協会