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Canh kho qua nhoi thit

カインコークア

AJCスタッフ・アンの
お気に入り!

どこの国の料理?

ベトナム出身のアンが紹介するのは、ゴーヤにひき肉を詰め、スープ煮にした『カインコークア』のレシピ。

年中暑いベトナムの南部で良く食べられています。

カインコークアのレシピ

材料(2人前)

カインコークア
(ゴーヤの肉詰めスープ)

ゴーヤ
2本
豚ひき肉
150g
きくらげ
5個
1個
細ネギ
2本
鶏ガラスープの素
小さじ3
(小さじ1、小さじ2)
ヌクマム
(ナンプラー)
大さじ1
食用油
大さじ1
小さじ1
こしょう
ひとつまみ

作り方

  1. ゴーヤに縦に切り込みを入れる
  2. スプーンで中の種とわたを取り出してから、冷水に10~15分浸しておく
  3. ねぎの白い部分をみじん切りにし、緑の部分はそのままにしておく
  4. きくらげは固い部分を取り除き、細かく刻む
  5. たねを作る。ボウルに、ひき肉、卵、刻んだねぎ、きくらげ、ヌクマム、鶏がらスープの素(小さじ1)、こしょう、食用油を入れ、よく混ぜる
  6. ゴーヤにたねをあふれない程度に詰める
  7. 残しておいたねぎの青い部分をぬるま湯に軽く浸して柔らかくし、ゴーヤを水平に結ぶ
  8. 鍋にたっぷりの水を入れ、塩小さじ1を加え、沸騰させる
  9. ゴーヤと鶏がらスープの素(小さじ2)を鍋に入れ、残った肉はスプーンですくって一緒にゆでる
  10. 水が足りなければ足し(ゴーヤがかぶるくらい)、あくをすくう
  11. 鍋に蓋をして、弱火で40~45分、ゴーヤが柔らかくなるまで茹でる

AJCスタッフ・アンに聞く

カインコークアの
レシピストーリー

アンのお母さんが作ったカインコークア
アンのお母さんが作ったカインコークア
実家(ベトナム)のテト前の様子。ご先祖様へのお供え物の中にカインコークアも置いてある。
実家(ベトナム)のテト前の様子。ご先祖様へのお供え物の中にカインコークアも置いてある。
AJC

カインコークアはどんな時に食べるお料理なのですか?

AJCスタッフ・アン

ゴーヤは、ベトナム南部の方言で「コークア(kho qua)」と言い、漢字で「コー」は「苦」、「クア」は「過」と書きます。このことから、人々はカインコークアを食べると人生の困難を克服できると信じていて、旧正月 (テト) の定番料理となっています。前年のすべての不運が新年に克服されることを願って食べるのです。とはいえ、簡単に作れるので、一年中食べるお料理です。特に年中暑いベトナムの南部で良く食べられています。

AJC

旧正月(テト)の時によく食べられているとのこと、ベトナムの方々は自分で作るのですか?

AJCスタッフ・アン

旧正月の時期は一週間くらい連休になるのですが、休みに入る前に、大きな鍋でカインコークアを大量に作ります。長く煮込んだ方がおいしくなるので。また、ほかの旧正月料理でたくさんお肉を食べることになるので、野菜を食べるためにもこの料理を多めに作ります。

AJC

カインコークアにまつわる思い出は?

AJCスタッフ・アン

私の家族は北部の出身です。北部の旧正月は冬なので寒く、ゴーヤを食べる習慣はありませんでした。しかし、家族で南部に引っ越し、当地での初めての旧正月を経験してカインコークアを食べてからは、暑い気候と南部の他の料理との相性が良いこともあって、この料理が好きになりました。

AJC

これからカインコークアを作る方々にアドバイスをお願いします。

AJCスタッフ・アン

ゴーヤの苦味は、内側の白い部分から出ていますので、たねを詰める前に綿をきれいに取り出して下さい。苦味を取るには、熱いお湯に15秒ほどさらし、氷水に付けるという方法もあります。ベトナムのヌックマムと食べるとおいしいので、ぜひ用意して下さい。栄養バランスも良いので、単品で食べても良いし、おかずとしてご飯と食べるのも良いです。ベトナムのゴーヤは日本のより短くて丸っこいのでたねを詰めやすいのですが、日本のゴーヤは固くて少し大変ですが、お試しください!